2016年05月12日

小屋谷川橋梁(2)

■まんぼB-A-@
B-A-@.jpg

■まんぼC-B-A-@
C-B-A-@.jpg

■まんぼD-C  やや暗い
D-C.jpg

■側壁レンガ
D.jpg

■まんぼD-C-B-A
D-C-B-A.jpg

■まんぼE
E.jpg

■DとE接続部  ここで屈曲
St5-6B.jpg

■弧状レンガ 屈曲部を弧状レンガで緩やかな曲線作りをしている
St5-6弧状れんが.jpg

posted by たけちゃん at 18:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2016年05月08日

小屋谷川橋梁(山陽本線 三石駅)曲がりまんぼ

5月4日 山陽本線の三石駅に降りた。

IMG_0618.jpg

岡山県備前市になるが、備前と言えば備前焼で有名だが、ここ三石のレンガアーチは必見の地である。
今回は2度目になる。前回は三石駅の岡山側を見たが、今回は上郡側を見に来た。

ターゲットは「龍之渡井」と同じ水路橋、「船坂跨線水路橋」だ。

その前に、三石駅の下にある「小屋谷川橋梁」

最初、どこかわからなかった。
「灯台下暗し」とよく言うもの。
大きなホームとだだっ広い駐車場の下にあったのだ。

この通路兼水路は6個のまんぼがつながれている。6連結まんぼだ。
s概要図.jpg

北西側の石積み坑門から、まんぼに@,A,B・・・と順に符号をつけると6番目のまんぼは20度ほど屈曲している。Eのまんぼの坑門はレンガ積のまんぼである。
このブログでは坑門が石積のものをS型、レンガ積のものをB型と呼んでいる。
SM型まんぼか?

■北西側坑門
St.0.jpg
■南東側坑門(水路上流側)
St7.jpg
■銘板「土木学会選奨土木遺産 三石煉瓦拱渠群 小屋谷川橋梁」
St7表示板.jpg

石積み坑門から入っていくと、高低差があるので石1段分の段差をつけてまんぼは接続されている。

@-A-.jpg

最初は側壁は石積みだが、まんぼDEはレンガ積に変わる

Dには焼過レンガを模様として使用している。

駅の増幅に応じて次々とまんぼが延長されたのであろう。
その結果、無理やりまんぼを屈折させないと道にとりつかなくなったのだろう。
そして延長はついに55m余りとなった。
自分が今まで測ったなかでは大崖川橋梁についで2番目の長さだ。

延長比較.JPG

posted by たけちゃん at 10:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2016年05月06日

龍之渡井(3)モデル

 連休だ。ちょっと体もひと休み。龍之渡井(たつのとい)のペーパークラフトを作った。

20160503_145010742.JPG

20160503_145053508.JPG

20160503_145145965.JPG

小野田滋氏の論文などで「ねじりまんぽの条件」としてアーチ橋の分類を図式化している。

n78.JPG

平面図的に通常アーチ橋は長方形、ねじりまんぼは平行四辺形。龍之渡井は台形になる。分類外のタイプになる。
キャプチャtoi.jpg

3次元CADのスケッチアップで作図。
台形平面
r1.JPG

龍之渡井は17の断面に分けられる
径間長が下流にいくほど大きくなっている

r2.JPG

平面図に断面図を乗せる
r3.JPG

断面図を立体的に見たもの
r4.JPG

r5.JPG

r6.JPG

彩色して完成

r8.JPG

r7.JPG

龍之渡井独自のレンガの襞(ひだ)が表現できた。
これを「ひねりまんぼ」と言っていいものか。
ペーパクラフトを手に取って見直す。
レンガの襞はスカートの襞・折り目に似ている。

ひねりかな?
難しい言い方になるけど断面が変化していく「変断面」の方がわかりよいのかもしれない。
posted by たけちゃん at 06:47| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2016年05月04日

龍之渡井(2)

上流に向かい右側。

IMG_0372.jpg

IMG_0367.jpg

ここをじっくり見る
下部から順番に見ていく
IMG_0373.jpg
普通と違う積み方だ。
IMG_0374.jpg

IMG_0375.jpg
通常の「長手積み」になっている。
アーチの頂上付近
IMG_0378.jpg

上流に向かい左側
IMG_0376.jpg

IMG_0377.jpg

上流に向かい右側の基部に行く
帯状に積まれたレンガ積はこの前に見た旧九度山発電所水路橋のあばら骨を作ったレンガ積に似ている。

IMG_0390.jpg

高さ1m位で屈曲している。

IMG_0401.jpg

IMG_0397.jpg

7〜9cmの幅でレンガの段差がある。

IMG_0396.jpg 

ちなみにこの帯状のレンガ積は17列ある。アーチ幅は測ると3.9mであった。

レンガの段差が7〜9cm。
仮に8cmと仮定して16×8=128cm
上流側に比べて下流側で約1.3m広くしてある。

このアーチは写真で見るように岩場の上にアーチを組んでいる。この自然の基礎体を利用せんがためアーチ形状を無理やり変形させている。
 「ひねりまんぼ」と快哉を上げたがひねるというのは正しいかな?
アーチ断面が等断面でなく「変断面」という方が適切なのかもしれない。

下流側から1.6m地点での径間長は約11.5mであった。



posted by たけちゃん at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2016年05月03日

龍之渡井(1)

「龍之渡井」”たつのとい”と読む。
和歌山県のかつらぎ町にある水路橋だ。
旧九度山発電所水路橋であばら骨付き斜橋を見た。和歌山方面のまんぼを探訪するとてネットで調べていたらこの龍之渡井に当たった。
 まずきれいだ。1919年(大正8)建設。
初夏を思わせる気温になるという。水遊び大好き。

そして、足を運んでみてこのアーチ橋が非常に面白いことに気が付いた。

IMG_0352.jpg

IMG_0360.jpg

IMG_0364.jpg

IMG_0362.jpg

IMG_0361.jpg

IMG_0366.jpg
7枚巻の重厚なアーチである

アーチの上は水路になっている。
IMG_0410.jpg

IMG_0411.jpg

IMG_0414.jpg

IMG_0368.jpg

上流に向いて右側のアーチのレンガの組み方が面白いと思って来たのだ。

これは「ひねっているぞ」
ねじりまんぼでなくある種ねじりの「ひねりまんぼ」だ。
早速、アーチを支持する岩場に取り付く。
わくわくして撮影に計測。
「ひねりまんぼだ!」そう思いながら・・・


posted by たけちゃん at 17:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2016年05月02日

旧九度山発電所水路橋(2)

 29,30日と仕事。少し疲れたのか1日は終日引きこもり。
旧九度山発電所橋のあばら骨アーチ橋を3次元CADで作図。

kudo1.JPG
1個のアーチリングを束ねていく
ここでは4cmずつずらしている。そうすることで斜橋となる。

kudo2.JPG

天井のあばら骨が見えた。

リングを31個連ねアーチ部完成。上から見た図。斜め交差
kudo4.JPG

kudo3.JPG

側壁を付けて完成
kudo5.JPG

正径間長 2649mm 斜径間長 2687mm
キャプチャsiki.JPG

斜架角(交差角)は80°を得る。
ねじりまんぼにするとしたら起拱角β(レンガの傾斜角)は6°に過ぎない。
ねじりまんぼにする必要もないと言われる範囲だ

それを本邦初、唯一無二のあばら骨アーチ(Ribbed Skew Arch)を築造
今は名も知れぬ設計者と施工者に敬意を表したい。
posted by たけちゃん at 05:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2016年05月01日

旧九度山発電所水路橋

キャプチャkudoyama.JPG 

第16号橋梁を抜けると眼前に別のレンガアーチが出現した。
まさか!?
それが目的の「旧九度山発電所水路橋」だった。
20160424_174216415.JPG
(手前:旧九度山発電所水路橋)

IMG_0235.jpg

DSCN0252.jpg

Ribbed Skew Arch  リブ;あばら骨
見た目があばら骨が出ているように見えるのでそう呼ばれたようだ。その姿がどんなものか見たかった。
アーチの下には作業用モノレールのレールが仮設してある。水路は約1.2m。坑内はなんとなく湿った感じだ。
リブ付きアーチを見る
DSCN0246.jpg

IMG_0240.jpg

IMG_0253.jpg

白華が進んでいる。建設は1911年(明治44年)だから東海道本線のねじりまんぼより35年遅い。
リブに迫る
DSCN0247.jpg

IMG_0247.jpg

DSCN0250.jpg

IMG_0238.jpg

IMG_0242.jpg

レンガ1枚の幅のアーチを作る。その幅は235mm
下図で1のアーチを組めば少しずらして2のアーチを組み。
それを次々に作り斜橋を作る。最終31列のアーチリングができる。
そして今度はその上にまたレンガを積んでいく。ここでは4層のアーチだ(4巻き)。
面倒くさい工事だ

キャプチャa0501.JPG

キャプチャa05011.JPG
posted by たけちゃん at 06:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2016年04月26日

大師16号橋梁(3)

ノコギリ歯でありながら水平積みのレンガアーチの大師16号橋梁は1925年(大正14年)建設だと言う。

IMG_0285.jpg

東海道線の各種のレンガ構造物やねじりまんぼが1876年(明治9年)であるから半世紀の差がある。

 小野田滋「鉄道と煉瓦」(P127)では
「”ねじりまんぽ”で設計されるべき条件を持つ斜めアーチ橋でありながら一般のアーチと同様に煉瓦を水平に積んだ構造物も若干数存在しており、大阪環状線・桜ノ宮高架橋や南海電気鉄道高野線・大師16号橋梁などの例がある」
大阪環状線・桜ノ宮高架橋」。
近いところだし、見に行きたい。

 Webを検索していたら愛媛県大洲に旧山高川橋梁というレンガアーチがあり、大師16号橋梁と同じノコギリ歯で水平積のアーチである。こちらは1918年(大正7年)。大師16号橋梁より先輩になる。

 明治初年お雇い外国人の指導のもと建設された東海道線ねじりまんぼも時を経てねじらない「ねじらーず」が出現しだした。そう解釈していいのかな。

 桜ノ宮駅の高架橋はいつできたのだろうか?
調べていたら
1898年(明治31年)4月27日:桜ノ宮駅開業。
あしたやん。118年前やけど。 

posted by たけちゃん at 23:39| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2016年04月23日

大師第16号橋梁(2)

 「ノコギリ歯.=ねじりまんぼ」という考えに支配されている頭から現前のノコギリ歯のレンガアーチが不思議で仕方ない。
 しかし、レンガは水平積で途中で曲げているわけでもなくまっすぐアーチの通り抜け方向(軸方向)と平行だ。
上流側.JPG

20160423_232027704.JPG

ノコギリ歯の凸凹をよく見る
DSCN0233.JPG

DSCN0236.JPG

DSCN0234.JPG

側壁基線あたりのアーチ部のレンガの凸凹は小さい
上に行くほど大きくなる

DSCN0240.JPG

DSCN0241.JPG

DSCN0242.JPG

頂上に行くほどレンガの凸凹が大きいというのは何故か?

展開図を作図してわかった。
キャプチャscan423.jpg

IMG_0331.jpg

アーチ端面の形状曲線はS字形で中央ほど変化率が大きいからだ
posted by たけちゃん at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2016年04月22日

南海高野線 九度山駅〜高野山下駅(大師第16号橋梁)

 南海高野線の九度山駅から1kmほど行ったところに”Ribbed Skew Arch"の旧九度山発電所水路橋がある。
無性に見たくなった。
ねじりまんぼにしない工法として紹介されている。

阪急電車の天下茶屋行きに乗り天下茶屋で南海電車に乗り換え、九度山駅下車。
大河ドラマの「真田丸」に便乗して駅もそのように衣替え

IMG_0200.jpg

線路沿いを歩く
IMG_0207.jpg
例によって人通りは少ない
何気なく風景写真を撮ったところに赤まんぼがあった
IMG_0210.jpg

「大師16号橋梁」だ
IMG_0226.jpg

IMG_0229.jpg

IMG_0216.jpg

IMG_0217.jpg

アーチレンガがノコギリ歯になっている。
「ノコギリ歯=ねじりまんぼ」の公式が崩れている
IMG_0219.jpg
レンガは水平に積まれている

IMG_0287.jpg

IMG_0223.jpg

採寸する
正径間は274cm 斜径間長は291cm。ここから 斜架角θ=70°が求まる。L=11m42cm。
本来なら13°の起拱角で角度を付けた斜め積みにしたねじりまんぼになるはずだ。
それを水平積みにしている。

ノコギリ歯のギザギザの出具合を注視
帰宅後、展開図をCADで書いて見た。

当初目的のRibbed Skew Archよりおもしろい

posted by たけちゃん at 20:57| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする