2016年08月14日

平木橋 追記

 盆休みで家にいることが多い。
なにせ暑い。平木橋に関する報文が二つあった。
一つは、平木橋を移転する議論が起きた直後に、現況保存の立場から平木橋の状況を調査したもの。(「淡山疏水における石造拱橋の保存と活用----平木橋」(村瀬佐太美・神吉和夫・岸本一幸)

 その中でアーチの石材の寸法を測っていた。自分としては石造アーチは幅90cmと思っていたが、71cmであることが分かった。(今では立入禁止なので部外者は実測できない)

 次に当時の設計図が載っていた。

キャプチャ平木橋設計図.JPG

詳細はわからないが右下の円弧図はアーチの曲線図であろう。
図から何やら半径を意味するような直線が弧につなげてある。
やはり、欠円アーチなのだろう。
 実は、放物線かもしれないとも思い、放物線であった場合の方程式も求めていた。

二つ目の報文は移設保存を実施した方からの論及である。
「近代土木遺産「平木橋」の移設保存への取り組み」(八木正樹)
こちらには以前、現地表示板の数字がおかしいと指摘したが、その元帳のような図画が載っていた。
ここでは、正しいと思われるスパンが表示されていた。

20160812_10404902.JPG

注目したのは、
@アーチ半径が36.25フィート(11.05m)
 としていたこと。
先のアーチの曲線式で半径r=11.044mと算定していた。大過なかった。

A解体する過程で結構モルタルを使用していたことが報告されている。
細い壁面をレンガで立て上げることに構造的脆弱性を危惧したことを書いたが、モルタルを中詰めするなど明治の構築物とは若干異なることがわかった。

 片や現況保存、片や移設保存の論調であるが、何百とある近代化遺産も時代とともに撤去を余儀なくされることもあるだろうし、上手に保存できる場合もあるだろう。
どちらが、どうとも言えないが、同じ時期に同じような灌漑用水路の水路橋「掌中橋(てなかばし)」は現地保存したアーチ橋である。これを後日訪問した。

posted by たけちゃん at 14:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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