2016年04月26日

大師16号橋梁(3)

ノコギリ歯でありながら水平積みのレンガアーチの大師16号橋梁は1925年(大正14年)建設だと言う。

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東海道線の各種のレンガ構造物やねじりまんぼが1876年(明治9年)であるから半世紀の差がある。

 小野田滋「鉄道と煉瓦」(P127)では
「”ねじりまんぽ”で設計されるべき条件を持つ斜めアーチ橋でありながら一般のアーチと同様に煉瓦を水平に積んだ構造物も若干数存在しており、大阪環状線・桜ノ宮高架橋や南海電気鉄道高野線・大師16号橋梁などの例がある」
大阪環状線・桜ノ宮高架橋」。
近いところだし、見に行きたい。

 Webを検索していたら愛媛県大洲に旧山高川橋梁というレンガアーチがあり、大師16号橋梁と同じノコギリ歯で水平積のアーチである。こちらは1918年(大正7年)。大師16号橋梁より先輩になる。

 明治初年お雇い外国人の指導のもと建設された東海道線ねじりまんぼも時を経てねじらない「ねじらーず」が出現しだした。そう解釈していいのかな。

 桜ノ宮駅の高架橋はいつできたのだろうか?
調べていたら
1898年(明治31年)4月27日:桜ノ宮駅開業。
あしたやん。118年前やけど。 

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2016年04月23日

大師第16号橋梁(2)

 「ノコギリ歯.=ねじりまんぼ」という考えに支配されている頭から現前のノコギリ歯のレンガアーチが不思議で仕方ない。
 しかし、レンガは水平積で途中で曲げているわけでもなくまっすぐアーチの通り抜け方向(軸方向)と平行だ。
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ノコギリ歯の凸凹をよく見る
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側壁基線あたりのアーチ部のレンガの凸凹は小さい
上に行くほど大きくなる

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頂上に行くほどレンガの凸凹が大きいというのは何故か?

展開図を作図してわかった。
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アーチ端面の形状曲線はS字形で中央ほど変化率が大きいからだ
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2016年04月22日

南海高野線 九度山駅〜高野山下駅(大師第16号橋梁)

 南海高野線の九度山駅から1kmほど行ったところに”Ribbed Skew Arch"の旧九度山発電所水路橋がある。
無性に見たくなった。
ねじりまんぼにしない工法として紹介されている。

阪急電車の天下茶屋行きに乗り天下茶屋で南海電車に乗り換え、九度山駅下車。
大河ドラマの「真田丸」に便乗して駅もそのように衣替え

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線路沿いを歩く
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例によって人通りは少ない
何気なく風景写真を撮ったところに赤まんぼがあった
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「大師16号橋梁」だ
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アーチレンガがノコギリ歯になっている。
「ノコギリ歯=ねじりまんぼ」の公式が崩れている
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レンガは水平に積まれている

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採寸する
正径間は274cm 斜径間長は291cm。ここから 斜架角θ=70°が求まる。L=11m42cm。
本来なら13°の起拱角で角度を付けた斜め積みにしたねじりまんぼになるはずだ。
それを水平積みにしている。

ノコギリ歯のギザギザの出具合を注視
帰宅後、展開図をCADで書いて見た。

当初目的のRibbed Skew Archよりおもしろい

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2016年04月14日

蹴上のねじりまんぽ記事

学生の頃からの友人アルファーの紹介で朝日新聞の記者と会ったのは先月の28日。
アルファーは期末で忙しいというのでお鉢が回ってきた。
こっちも11月から忙しかったが、ようやく落ち着いたところ。28日は病院での定期検診のため休暇をとっていた。

記者は約束の3時丁度に我が家にみえた。
小野田滋の「鉄道と煉瓦」「関西鉄道遺産」ピカピカの2冊とダウンロードした「斜架拱」を持参していた。
電話で話したとき「鉄道と煉瓦」と「斜架拱」の話をしていた。すごいやん。よく手に入れたもんだ。

自作のねじりまんぼの粘土の模型やらペーパークラフトやら取り出し説明。
帰りは近くのねじりまんぼ「門の前橋梁」に案内。

それから何回かメールで質疑応答

なかなか熱心な記者だった。

13日の夕刊「まだまだ勝手に関西遺産」の「ねじりまんぽ」でちょこっと登場。

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「蹴上のねじりまんぼは回し過ぎ」という話が紹介された。
間違いなく回し過ぎ。

琵琶湖疎水を引き、水資源を開発し、水力発電を起こし、そこで電車を走らせる。
疎水の水上交通をするに、インクラインという傾斜鉄道を引く。行きは下りでいい加減の舟も帰りはきつい。そこで水路勾配がきつい所で舟を台車に乗せ引き上げる。
引き上げるウインチはもちろん蒸気機関でなく起こした電力を使う。

革命的な工事だ。このインクラインをくぐる通路がレンガでできたアーチ。
「ねじりまんぽ」だ。

水力発電の圧力鉄管が背後に見えるねじりまんぽの西側坑門の扁額には「陽気発処」。
今にも電気が起き大気もゆらゆらしそうな感じ
東側は「雄観奇想」。舟だ、電車だ、電気だ。電燈だ。ダイナミックな都市変革。
この光景は新たなる夢を与えるものだ。

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そうだ、ねじりまんぽも巻いてしまえ。
回れまわれのねじりまんぽ
面白いやん。若き傑人がそう考えてもいいやん。
そんなことを書いたのは7年も前の話。

あれからレーザー測距器やらデジタル分度器、角度計という測量ツールを使うようになった。
アルファーは記録をまとめ、ホームページに整理している。

今やねじりまんぽで検索ヒットするホームページはアルファーのものだろう。

初めての経験であったが面白かった。
回り過ぎたねじりまんぼのレンガの配置図を紹介しないと言葉足らずという気もしている。
おいおいそれも書きたいと思っている。

まずはアルファーと記者さんにお礼を。


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2016年04月10日

東除川橋梁(ねじりまんぼ)採寸

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長さは右側壁、左側壁でそれぞれ計測 12m82cm

上流側坑門、下流側坑門で正径間長 a、斜径間長 bをレーザー測距器で測る。結果は上図の通り
坑門角=斜架角=θ=asin(b/a)=70° ここでasinはアークサイン。
ここからレンガの傾斜角(起拱角)の理論値βは
β=ATAN(2÷(3.14・tanθ))    ATAN;アークタンジェント
計算するとβ=13°
スマホの角度計アプリでレンガ起拱角を実測していた。これは20°位。個々のレンガでばらつきや測量誤差もある。そこで一応20°

アルファが作図したグラフ
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ややねじり過ぎのねじりまんぼである。

これだけではちょいとつまらない。
坑門中央でアーチの頂点にあるレンガのコースをたどってみた。

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目で追いスプリングライン(側壁天辺)との交点を求める
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下流坑門から4.15m。(点M)

これをねじりまんぼの展開図に書き込んでみる
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上流側坑門中央の点Nから点Mの線分がレンガの経路(コース)である。
スプリングラインとのなす角は19°34’31”。約20°である。スマホで測った結果と同じだ。
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展開図の線分NMを写真で撮ったという感じ。
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2016年04月09日

東除川橋梁(ねじりまんぼ)大阪狭山駅

 3月、アルファーと一緒に東除川橋梁を探訪したが、暗渠の長さを測り忘れた。
それと、斜径間長が何か感覚的に短い気がした。ここもついでに確認しよう。
宿題を片付ける意味で再訪。

 前回はアルファーが車で連れて行ってくれたが今日は電車で一人行動。
阪急電車で天下茶屋まで行き、南海電車に乗り換え。大阪狭山駅で下車。徒歩数分のところだ。丁度1時間。

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帰り狭山池に寄る。
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2016年04月08日

蹴上のねじりまんぽ 長さ

 期末で多忙であった。このときこそと休みをとり3連休にした。
まず、蹴上のねじりまんぽの長さが測れなかった。これを測りたい。
アルファーと行った大阪狭山のねじりまんぼ(東除川橋梁)でもまんぼ延長を測り忘れた。
狭山の東除川橋梁へ行くか、蹴上に行くか?
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まずは蹴上を片付けよう。
今度は反射板を忘れないぞ。
桜は昨日の雨で幾らか散ってはいるが、花見客、観光客で今日もインクラインには人が多い。
ねじりまんぽを撮影する人も多い。

人の途切れるのを待ってレーザー測距器で計測。
L=18.31m (@18.309mA18.309mB18.313m)

蹴上のねじりまんぽは
正径間a=2.54m 斜径間b=2.66m 斜架角θは計算すると76.7°
別のところでa,b寸法を測ると2.58m,2.67mでθは75.1°
隅角部でデジタル分度器で計測したら74.7°
この3つのθの平均値は75.5°
ここから起拱角βが算定される。βは9.4°
ところが実測すれば18°位

理論値の倍近い角度でねじっている。

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やはり、蹴上のねじりまんぼはねじり過ぎ。
間違いない
cf:2010年7月19日のブログ結論と同じ
ちょいと安心

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2016年04月03日

蹴上のねじりまんぽ

 金曜日・・4月1日・・の夜、「ねじりまんぽ回答」を書く。
鳥谷川橋梁のねじり具合について書いた。
 明け方、「そうだ!蹴上のねじりまんぽに行こう!」と思い立つ。
蹴上のねじりまんぽは観光客の往来が多く、立ち止まって写真を撮るのも、採寸も難しい。
朝一番ならできるかも・・・そういう一言がよみがえった。
 
 阪急電車の始発が5時半。丁度1時間で着く。急ぐ。駅に着くと同時に京都行の電車が入線してきた。
席に座り忘れ物がないか点検。カメラを忘れたら最悪。「・・・。忘れた」カメラでなく画板。測距器の反射板に使う。まあ。いいか。これが今、思えば禍根となった。

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桜満開。人いっぱい。

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朝6時半だよ。
中国人観光客がほとんど。ハネムーンなのか、なんなのか。カップルにカメラマン。反射板まで使う。
プロのモデルのようにも見えないが。

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人の往来が途切れたときに採寸。計測

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上の写真の左側で角度計測
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入口、出口で正径間長、斜径間長を測る。
反射板が無いので、ねじりまんぽの長さは測れなかった。残念。

関数電卓で正径間長、斜径間長で斜架角、起拱角を計算。
「了解!」満足いく数字だ。

朝の8時半のこの界隈。まだどこも開園、開場前。
トイレもない。
帰ろ。
posted by たけちゃん at 06:18| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする